鈴鹿山脈の中のひとつで、滋賀県日野町にある綿向山へ登山に行きました。
標高1110mと、滋賀県の山では少し高めの標高ですが、道標もしっかりしていて、危険な箇所もあまりない登りやすい山です。
「綿向山を愛する会」があり、道標などを整備してくれているという、他にないくらい地元に愛されている人気の山であるのも特徴です。
今回は、御幸橋駐車場から、表参道ルートで綿向山山頂まで登り、竜王山まで縦走して駐車場へ戻るルートをとりました。
御幸橋駐車場は登山者用の無料駐車場で、数十台は駐車可能だと思います。
駐車場の少し手前にはトイレもあります。
駐車場の様子はこんな感じです。
写真左端の道が綿向山へ行く登山道です。
川沿いに歩きます。しばらく舗装道です。臨時の駐車場もありました。
しばらく歩くと大きな堰堤が現れます。巨大建築物恐怖症である同士の方々は要注意です。
登山道は堰堤の手前で右に入って行きます。
真下を見て歩けば堰堤はなんとか見ないで済むと思います。
ちなみにこの写真は恐怖症でない連れが撮ったものです。恐ろしくてこんな直視できません。
堰堤から先もしばらくは舗装道になります。
舗装道の途中に、天然記念物があります。
何かはよくわかりませんが、地質的に珍しいもののようです(適当)
さらに進むと少し坂道になります。小屋と堰堤が見えてきます。
この堰堤は右端を歩けばなんとかやり過ごせると思います(巨大建築物恐怖症情報)
小屋の前で、道が二手に分かれます。
今回はまっすぐの表参道コースを行きます。
右の水無山北尾根コースは多少危険な道になるようです。
金属のちょっとグラグラする橋を渡ります。
こんな橋より奥に見える堰堤の方が怖かったです。
下だけを見て橋を渡れば堰堤を見なくて済みます。
堰堤はこれで終わりですので、ダム堰堤恐怖症の同士のみなさんご安心ください。
橋を渡った先は、杉がうっそうとした、九十九折の道になります。
ここからはこんな道標などがしっかりあります。道迷いの心配はありません。
ひたすら九十九折が続いて、どんどん登って行きます。
3合目で、いったん明るい広い道に出ます。
ここで鋭角に曲がりますが、道標があるので大丈夫だと思います。
鋭角に曲がると、また狭い登山道に入ります。
あざみ小屋の横を通り過ぎ、
さらに進むと五合目小屋に着きます。
ここには夢咲の鐘があります。鳴らすとカンといい音がしますよ。
五合目小屋から先は、また木々のうっそうとした道になります。
七合目まで来ました。
ここは行者コバという名前で
ここには祠や仏像があります。
七合目の先は、斜面上の狭い登山道がちょっと怖いですが、それ以外は歩きやすい道です。
九合目のあたりまで来ると、だいぶん開けてきて明るくなります。
ちなみにこの九合目あたり、以前に3月下旬に来た時は霧氷が素晴らしかったです。
まるで花が満開のように見えますが、近づいて見ると枝に氷がびっしりとついています。
花が満開の木々が一面に広がっているような景色でした。
さて、今回の写真に戻り、最後の階段です。意外にしんどいです。
階段のあたりからはこんな素晴らしい眺望が開けます。
鳥居が見えれば山頂まであと少し。
ついに山頂に着きました!
東の方向には鈴鹿山脈の南の方の山々が近くに見えます。
真ん中にどっしりと横たわるのは雨乞岳です。展望図もあるので、照らし合わしながら楽しめます。
西の方は滋賀県の湖東平野と、遠くにうっすら琵琶湖が見えるかな?
南の方向にも眺望が開けています。信楽の方の山並みの景色が美しいです。
まるでジャンプ台のように道があって、ここからパラグライダーで飛んだら気持ちよさそうですね~
ちなみに山頂のあたりはこんな感じで広いので、ゆったりと休憩できます。
さて、下山ですが、来た道の表参道コースをそのまま戻るのが簡単で早い道ですが、また別の展望を求めて、竜王山まで縦走して帰るコースをとることにしました。
道標に沿って、山頂から左手に進みます。
明るい尾根道です。
少し進むとブナの珍変木があります。くぐると幸せになるそうですよ。
竜王山へ行く途中に、東にあるイハイガ、雨乞岳への分岐があります。
気持ちのよさそうな尾根道なので少しだけ行ってみました。ちょっと下りになります。
右手には雨乞岳や鎌ケ岳などの鈴鹿山脈が連なる景色が広がります。
左後ろの方は湖東平野が広々と見えます。
急に下る手前のところでストップしました。
眼下に草原の中を進む登山道が見え、その先に三角の山頂のイハイガが見えます。
位牌に似た形だからイハイガと名前が付いたらしいです。縁起が悪すぎて行きたい気持ちが失せる名前ですね。
イハイガもネーミングに怒ってるんじゃないでしょうか。
左手奥の方には御池岳など鈴鹿山脈北の方の山々が見えます。
あんまり下ると戻るのが面倒なので、急激な下りの手前で引き返すことにしました。
振り返った景色も美しいです。
写真左の方の、薄い頭髪みたいな尾根が、綿向山山頂から来た道です。
イハイガへの分岐まで戻って、竜王山への道を進みます。
きつい斜面を下って行きます。足元にご注意ください。
始めはしばらく急斜面ですが、それを過ぎるとそこまできつい斜面はありません。
ところどころ、展望が開けているところがあるので、景色を楽しみながら下っていきます。これは北の方向です。
こちらは南方面、綿向山が見えています。
この竜王山縦走の道も、道標はしっかりしていますので大丈夫です。
東方向、どっしりとした雨乞岳、その手前に三角のイハイガが見えています。さらにその手前の土砂崩れの部分は大きな蟻地獄のようですね。
間違いやすい場所にはちゃんと道標を置いてくれてあります。
綿向山の表参道コースはひたすら登りでしたが、この竜王山縦走コースは、細かくアップダウンがあるので、せっかく下りたのにまた登ったりで案外疲れます。
竜王山までの道沿いに、大きな鉄塔2つの下を通り抜けます。
鉄塔のあたりは展望が開けています。
北の方向です。電線でジップラインできたら楽しそうですね。
振り返ると、雄大な綿向山が見えます。
こんな感じで大きな鉄塔が2つあります。鉄塔恐怖症の方は気を付けてください。
竜王山山頂に着きました。標高はそんなに高くないですね。
ここからさらに下っていく道の方向に、まあまあ展望があります。
千畳平という場所です。広い場所にありがちな千畳って名前ですね。
すっかり枝だけになった木々とその奥に見える風景でのどかな雰囲気です。
ひたすら下りて行きます。わりとだらだらと長いですが、このあたりの周囲の風景は爽やかで気持ちよく下りられます。
数本だけ、まだ紅葉の残る木がありました。
竜王山登山口までおりてきました。
ここからは舗装道になります。
逆光でススキが光るのどかな舗装道をどんどんおりていきます。
綿向山駐車場の道標通りに行けば、スタートの御幸橋駐車場に戻ります。
所要時間は、休憩時間もいれて、5時間弱ほどでした。
綿向山表参道コースが一番登りやすく、下りやすいと思います。
竜王山まで大回りして帰るのは、急坂もあり、アップダウンも多いので、元気な方限定ですかね。途中の展望はいいですが・・・
綿向山も、山ビルの多い山なので、寒いか涼しい時期限定ですが、冬は積雪も多いようなのでご注意ください。
ウェブサイトはこちらです
http://www.mt-watamuki.org/sub1.html