滋賀県大津市の坂本から比叡山に登って、延暦寺の東塔エリア、西塔エリア、横川エリアと縦走して、横川エリアから日吉大社へ下り、坂本へ戻る登山をしてきました。
スタートの坂本から東塔エリアまでの道のりは、以前行った時と同じで、こちらの記事に詳しく書いていますのでご参照ください。
で、その以前の記事の時は、東塔エリアからケーブル延暦寺駅の横を通り、無動寺参道から下山しましたが、今回は、東塔エリアから西塔エリアの方に向かいます。
写真の看板の「西塔・横川」方面へ進めばいいのですが、せっかくなので阿弥陀堂に参拝していくことにしました。
ちなみに、この東塔エリア、これから行く西塔エリア、横川エリアを通るには入場料おとなひとり1000円(全エリア共通)が必要になります。
阿弥陀堂と、東塔です。
阿弥陀堂と東塔の間を進んで、回廊の下を通り抜けます。
通り抜けた先から、比叡山の山頂、大比叡へ行くこともできます。
が、大比叡は展望がないようなので今回は行ってません。展望至上主義ですので。
西塔方面へ進んでいきます。看板があるのでわかりやすいです。
車道の上の橋を渡ります。
長い階段をくだっていきます。
階段をおりると、浄土院が見えてきます。
伝教大師の御廟だそうで、美しい庭になっています。
中に入れます。
白い石がきれいに整えられ、静かで凛とした雰囲気でした。
浄土院からさらに奥へ進みます。灯篭のある趣のある道です。
西塔エリアの受付です。
中へ入って進むと、木々と赤いお堂が見えてきます。趣があります。
常行堂と法華堂、あわせてにない堂です。
苔の緑と木洩れ日が美しいです。
回廊の下を通り抜けて、階段をおりると、釈迦堂が見えてきます。
ここは中へ入って参拝もできます。
釈迦堂に向かって右の方、居士林の看板や、東海自然歩道の道標がある方へ進みます。
西塔エリアを出て、道標にしたがって、横川の方へ向かいます。ここからの道は峰道といい、回峰行の道でもあって、行者の方に会うこともあるそうです。
東海自然歩道と京都一周トレイルのルートでもあります。
ドライブウェイの下をくぐるトンネルを抜けます。高さが低いので注意してください。
トンネルってなんか不気味ですよね。霊感のある知り合いによると、トンネルは実際に幽霊が好む場所だそうですよ。あーやだやだ。
トンネルは不気味ですが、トンネル以外は木洩れ日が美しい爽やかな道です。
杉かと思ってましたが、モミだそうです。区別がつかん・・・
よく整備された爽やかな道です。高低差もほとんどなく、歩きやすい道です。
こんな明るい道を抜けていきます。
しばらく歩くと、こんな交差点に出ます。
横川エリアへ行くのは左の道なのですが、右の道から少し行ったところにある峰道レストランへお昼を食べに行きました。
車道を渡ってすぐです。この場所から徒歩数分だと思います。
広い駐車場があり、奥の建物が峰道レストランです。
大きな伝教大師の像があります。
展望台からは東、滋賀県の方面が見えます。
この日は天気はよかったのですが、霞んでいて遠くの景色はあまり見えませんでした。
眼下には琵琶湖が見え、先ほどいた東塔エリアの建物が山の上に少し見えました。
峰道レストランでお昼を食べました。
こちらは湯葉と豆腐の丼とミニ蕎麦のセットの平和丼(1200円)です。
地鶏丼(1100円)です。寒い時期でも暖かい場所で暖かいお昼を食べられるのはいいですね。この時期に山の上でおにぎり食べてたら体の芯から冷えますからね。
ちなみにレストランの窓が大きくて、こんな絶景が見えます。
お昼を食べた後で、先ほどの交差点に戻り、左の道を先に進みます。
多少の登り下りはありますが、ほぼ水平移動で、整備もきちんとされていて、歩きやすいです。木々の爽やかな道です。
道標も充実しているので迷う心配もありません。
ドライブウェイの車道とたまに並走します。ドライブウェイは徒歩禁止です。
ドライブウェイから離れて、また木々の中の道を行きます。
この峰道の名所の玉体杉に着きました。回峰行の人が、京都御所を遥拝する場所だそうです。
京都の鬼門を守る比叡山ならではですね。歴史とロマンを感じます。
上まで写真に入らないくらいの大きな杉です。
この玉体杉のある場所からは、西の京都方面への展望が開けています。
霞んでいてわかりませんが、京都御所も見えるはずです。
玉体杉からさらに少し歩くと、お地蔵さんが並ぶ場所に出ます。
ここはまた交差点になっていて、横川エリアへは行かないルートもあるので注意してください。
京都一周トレイルは横川エリアへは行きませんので、東海自然歩道の道標の、横川中堂と書いてある方向へ進みます。
またドライブウェイの下をくぐるトンネルがあります。ここも高さが低くて暗いのでいろいろ注意してください。
トンネルを抜けるとまた明るくて爽やかな山道になります。
よくわかりませんが、ここから神さま?が釣り糸を琵琶湖にたらしたという岩だそうです。そんなわけないやろ!と漫才師なみにツッコミたくなる名所です。
つっこんだ後はまた山道をずんずんと進んでいきます。
またドライブウェイと並走の道になりました。
小さなアップダウンを繰り返すと・・・
横川エリアの駐車場に出てきます。
横川エリアの入り口です。はじめに東塔で買ったチケットを見せて入ります。
横川エリアに入ってすぐの道なんですが、前を歩く男性が、服装も歩き方も「南大阪のカスカップル」のネタの見取り図盛山さんにめちゃくちゃ似てたのでびっくりしました。本当に本人かと思いました。
それだけを伝えたかった写真です。横川エリアの雰囲気については、以前のこちらの記事をご覧ください。
横川エリアを参拝した後は、日吉大社へ向かって下山します。
横川エリアの恵心堂をさらに奥に、日本生命慰霊宝塔の方へ進みます。
日本生命慰霊宝塔と書いた石柱の前を、道なりに通りすぎて先へ進みます。
このあたりは、先にある慰霊碑へ行く人用に、車も通れる道になっているので、歩きやすいちゃんとした道になっています。
歩きやすい道をどんどん行くと、滋賀医大へ献体した方への慰霊碑があります。
この先はチェーンがありますが、車止めですので、歩行者は横を通って先へ進めます。
この先も広くて歩きやすい道になっています。
しばらく歩くと、こんな二手に分かれた道に出ますが、左に行ってください。
右は三石岳という小ピークへの道で、しばらくはちゃんとした道なんですが、20分ほど歩いて全く展望のない三石岳山頂に着いた後は、その先に道がなく、下山するにはここまでまた戻ってくることになって相当な時間ロスになります。三石岳も行く価値もない感じなので、迷わず左の道を進んでください。
そこからもたまにこんな別れ道がありますが、下っている道の方を選べば間違いありません。道はずっとわかりやすく歩きやすい道です。
ここまで来たら、看板にしたがって、右の日吉大社方面へ下ります。
ここからは山道になります。
木々の鬱蒼とした山道をひたすらくだっていきます。分かれ道がひとつあったと思いますが、下っている道の方を選んでください。
しばらく歩くと、鉄塔の下に出ます。まあまあ大きいので、鉄塔恐怖症の方はご注意ください。
さて、ここの比叡34の看板があるところが複雑な分かれ道になっています。
下の写真の左手前の木に付けられた道標を見てください。
鉄塔と書いてある方からきました。日吉大社と書いてある道を進みます。
下の写真に写っている下りの道は、道標の地図のV字の右の道になるので、写真の位置から左奥に伸びている道を進みます。
こんな感じです。あまり人が歩いていないのか、ちょっと荒れてて「これ道か?」という箇所もありますが、大丈夫です。
道標のあったややこしい交差点から5分ほどで階段の道が見えてきて、この道(神宮寺道)に合流します。合流したら左、登る方向へ進みます。
小さなアップダウンのある神宮寺道を進むと、こんな広い石の階段に出ます。
もう日吉大社の敷地内です。
あとはこの石の階段を下れば終わりですが、その前に上のお社に寄ってみます。
日吉大社の奥宮で、右が牛尾宮、左が三宮です。
その間の奥には大きな岩があります。実は以前はこの石の右側を奥に進んで上に登り、八王子山経由で横川へ行くという登山ルートもあったのですが(ガイドブックにも載っていました)、神さまの石の上に立つことになりよくないということで、閉鎖になっています。
横川へ行くには今回通った神宮寺道から行くようにしてください。
ちなみにこの場所からは展望が開けていて、琵琶湖が見えます。
奥宮から階段をくだると、日吉大社の境内に出ます。
この道が案外急傾斜で、最後に足がさらに疲れます。
日吉大社におりてきました。(日吉大社のウェブサイトはこちらです)
牛尾宮遥拝所と三宮遥拝所の間に出てきます。
日吉大社を出れば、スタート地点に戻れます。
日吉大社に参拝する場合は、入場料(大人ひとり300円)がかかります。
ただ、このまま日吉大社の中を通り抜けて出るだけの場合は、入場料は不要だと思います。
日吉大社から登る場合にも、受付で登山のため通り抜けるだけである旨伝えると、入場料は免除してもらえますので・・・
今回のこのルートで、所要時間は5時間半ほどです(食事時間も含めています)
大きな登りはスタートから比叡山東塔までで、その先は小さなアップダウンのみです。
一気に比叡山のすべてのエリアを見て回れますし、西塔エリアから横川エリアまでの峰道は、木々が美しく、爽やかな道でおすすめです。
所要時間も長く、体力は使いますが・・・
道自体はわかりやすいですが、有名な山だけあって、違う山へ行くルートや、違うところへ下りる道などいろんな道がありますので、どこへ向かう道なのかだけ確認して歩いてください。
また、寒波が来た時は積雪もする山ですので、ご注意ください。
途中にレストランが、東塔エリアの中にもありますし、今回行った峰道レストランもありますので、食事や休憩に困ることはありません。
比叡山延暦寺のウェブサイトはこちらです
https://www.hieizan.or.jp/