武奈ヶ岳(2021年4月中旬)

滋賀県大津市にある武奈ヶ岳に登りました。武奈ヶ岳は標高1214mで、比良山地の最高峰です。山頂からは360度の展望があります。
ルートはいろいろありますが、今回は武奈ヶ岳に行く最短ルートである、比良山地の西側の葛川坊村から御殿山経由のピストンコースで行きました。

鯖街道こと国道367号のほぼ道沿いにある葛川市民センターの広い駐車場に無料で駐車できます。
市民センターの駐車場なんかにとめていいのかな?と思われる方、私共もそう思っていましたが、広い駐車場の一部に、「センター利用者専用」という看板があるので、逆にいうと、それ以外は利用者でなくてもいいということなので、大丈夫だと思います。
しかも、白い線で駐車区画を仕切っている場所以外にも、広い場所もあるので、駐車台数もだいぶん余裕があります。

国道367号から安曇川を渡る橋の向こうに駐車場がありますので、駐車した後は橋を渡って戻ります。
橋の上から駐車場を見たところです。人気の山なので駐車台数も多かったです。

 

国道367号と安曇川です。昔はこの道で鯖を日本海から京都へ運んでたんですね~

 

国道367号を渡ります。公衆トイレが国道沿いにあります。

 

明王院の方へ進みます。突き当りに鳥居があります。

 

途中にある比良山荘という料理屋さん、こんな田舎にあるのに、ジビエなどの高級料亭らしいです。一度行ってみたいです。

 

突き当りの鳥居を左へ曲がると、赤い橋があり、この橋を渡ります。

 

赤い橋の手前に登山者届を出すところなどがあります。

 

赤い橋の上からは新緑がきれいでした。

 

橋を渡り、階段をのぼります。

 

階段を登って右を見ると、明王院があります。

 

明王院に入らずそのまままっすぐ行くと、御殿山コースの看板があります。
ここから本格的な山道になります。

 

いきなりのなかなかの急登です。うっそうとした杉林の中をひたすら九十九折りが続きます。

 

本当に嫌になるほどひたすら九十九折りです。
気温が低い時期は大丈夫ですが、25度くらいを超えてくると、この場所は山ビルの名所になりますのでご注意ください。

 

うっそうとした杉林を登りつくすと、京都側の展望が少し開けてきます。

 

いったん平坦になり、明るい林の急登の九十九折りがはじまります。
下の写真、まっすぐ向いて撮りました。これだけの急登です。
こんなとこ登るのアホでしょ。登ってる時はいつも、なんでこんなしんどいことしに来たんや、やめといたらよかったと思います。

 

しばらく行くと、傾斜は緩くなります。明るい林が続きます。

 

さらに行くと、無雪期ルートと積雪期ルートに分かれるところに来ます。

 

無雪期ルートは、こんな斜面にある道を行きます。写真では危険そうに見えますが、そんなにこわい道ではありません。怖がりの私が言うので間違いありません。

 

このあたりにはイワカガミがいっぱいで、ところどころに花が咲いていました。

 

ちょっとした谷間を行きます。谷を渡ってまた登りはじめるので、テープを見落とさないように歩いてください。

 

さらに登ると、積雪期ルートと合流する場所があります。

 

合流する場所からは、京都側の展望が開けていました。だいぶん登ってきましたね~このあたりの標高はすでに1000mを超えていましたので、京都府の山は全部下になります。京都府の山の最高峰は皆子山の971mです。

 

さらに明るい山道を登り、御殿山山頂(標高1097m)に着きました。展望のよさで有名な武奈ヶ岳西南稜が見えます。

 

反対側には蓬莱山が見えます。琵琶湖バレイのある場所です。

 

御殿山からワサビ峠まで、少し下りになります。登り途中の下りって悲しいですよね・・・
ワサビ峠は展望はあまりないですが、こんな感じでちょっと広いので一休憩できます。
東の滋賀県側からの登山道との合流点のひとつでもあります。

 

ワサビ峠から先は、登りになります。
だからワサビ峠まで下りたくなかったんやと文句を言いながら登ります。

 

登りきると、西南稜がさらに近く見えます。

 

東側は延々と稜線が見えます。この向こうに琵琶湖があるはずですが、見えません。

 

西側は京都の山並みが見えます。

 

さらに先へ進みます。このあたりは比較的平坦です。

 

北の方も山並みが続きます。

 

ちょっと登って・・・

 

名前はないですが、ちょっとした山頂に着きました。

 

国道367号と安曇川のある谷間が見えました。スタートからだいぶん登ったのがわかりますね。

 

来た道を振り返ったところです。広々とした風景が広がります。

 

ここで道が直角に曲がり、いよいよ最後の長い登りです。広々とした展望の良い道です。

 

少し登って、振り返ったところです。自分が歩いてきた道が見えます。
雄大な景色ですね~

 

道の先が、東の滋賀県側から登ってくる登山道との合流点、そして写真左の方が武奈ヶ岳山頂です。

 

右を向くと蓬莱山が見えます。

 

ズームで撮ったところです。左の建物がある山頂が打見山で、琵琶湖バレイのロープウェイ山頂駅や、すっかり有名観光名所になった、琵琶湖テラスがあるところです。右の建物がある場所が蓬莱山です。その間の斜面に、5月になるとスイセン畑が登場します。

 

東からの登山道との合流点まで来ました。

 

ここまで来ると、琵琶湖が見えました。

 

山頂まであと少し、ゆるい坂道を登ります。

 

ついに武奈ヶ岳山頂に到着しました。

 

東には琵琶湖の景色が広がります。
晴れていましたが、ちょっと霞んでいたので展望はあまりよくなかったですが、展望がよければ伊吹山や鈴鹿山脈なども見えると思います。

 

琵琶湖は広いので南東の方までずっと琵琶湖が見えます。

 

北には、琵琶湖と、北に続く比良山地が見えます。以前行った蛇谷ヶ峰も見えていると思います。

 

西の方には京都の山並みが見えます。

帰りは、来た道を逆戻りしました。
かかった時間は、山頂でのお昼ごはんタイムを入れて、5時間弱ほどでしたが、標準タイムでは6時間ほどですので、時間に余裕を持って行かれることをおすすめします。
スタートからしばらくは、うっそうとした急登が延々と続いて嫌になりますが、登れば登るほど、気持ちのいい道になってきます。
特に御殿山から武奈ヶ岳山頂は、日常とは別世界の素晴らしい展望が広がっています。
こうやって、登りのしんどさを忘れて、「また行こー」となります。
体力的に覚悟はいりますが、おすすめの山です。
ただ、途中にも書きましたが、夏の時期は山ビルの多い場所ですので、山ビル対策をするか、涼しい時期に行くかをおすすめします。